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 ISOFIX対応チャイルドシートの現状とお薦めシートの紹介 

 はじめに

 TIECが2009年に「Isofix対応チャイルドシートの現状について」でISOFIXとは何か、ユーザーがIsofixチャイルドシートを使う時に、新保安基準ECE R44/04とどう関連するのかの考察をHPで公開以来、多くの質問をいただき回答して参りました。その後、2012年7月より新保安基準が完全施行となり、国内CRSメーカーもIsofixシートを自動車メーカーへのOEM供給と並行して自社ブランド、自社セールスチャンネルで販売開始するなど状況が変化しました。

 しかし、Isofix対応CRSの普及は思った程の進展がないようです。 Isofixシートの値段が高くて手が出ない、ベルト固定式で安全性は充分、車にIsofix取付装置がついていないなどの理由よりも、「Isofix対応CRSを使う時は
違法な組合せや使い方がある」との論調に未だに惑わされ購入を躊躇う人がいるのが現状のようです。 事実、寄せられた多くの質問は「この車にこのCRSを着けるのは法律的に問題ありませんか?」が最も多いものでした。

 この「違法な組合せ・使い方」論は、Isofix対応CRSでもグループ1(体重9-18kg)適用でトップテザーの付いている前向き設置のシートを引き合いに出し、チャイルドシートに保安基準不適合がなくとも車のIsofix装置(特にテザーアンカー)に新基準に不適合があると主張しています。 テザーアンカレッジの「不適合」が事実ならその根拠になるソース・出典を示すべきですが残念ながらそれがなく、あるのは「国交省基準下のIsofix取付装置は規格・基準に従わずに作られたいい加減なもの」で「お役所とお役人の都合から生まれた」との思い込みだけです。 この認識が正しくないことは以前のTIECの解説でも申し上げましたが、私どもの発信力不足、説明不足でユーザーさんの誤解を充分解くことができませんでした。

 あれから5年、新保安基準の完全施行から2年目に入る年に改めて「違法」論の間違いを指摘し、ユーザーさんがIsofix対応CRSを迷うことなく安心してお使いいただき、より一層の普及に貢献致したく思います。 同時に2014年現在、TIECが自信を持ってお薦めできるIsofix対応CRSをみなさまに紹介させていただきたく思います。


 
以前のように質問、疑問、反論、オブジェクション大歓迎ですので、メールでお寄せいただければと思います。


 
尚、2009年に公開した解説は ここをクリック すれば 閲覧できますので参照なさってください。

                                                                               2014年 2月
 
以下、この5年間に寄せられた質問とそれに対する回答を再編集して Q & A 方式で「違法論」の間違いを指摘していきます。

Q; そもそも ECE R44/04 という保安基準とは何ですか? 又、何を定めているのですか?

A; ECE R44 は「チャイルドシート<CRS、幼児拘束装置>の認可に関する統一規定」であり認証試験に合格する為の安全技術基準値を規定しています。 国連の機関の一つでUNECE(United Nations Economic Commission for Europe)、略してECE(欧州経済委員会)のWorld Forum for Harmonization of Vehicle Regulations(自動車基準調和世界フォーラム)という部署が自動車の安全、環境、保安、エネルギー効率、盗難防止などを目指して様々な世界基準、欧州基準を策定しており、そのECEが策定したR(Regulation、基準)の一つの44号基準、第4改訂版がECE R 44/04です。

     
ECE R44/04 (協定規則 第44号 第4改訂版) は こちら

     
ECE 自動車関連で どんな法規があるのかは  こちら を参照、             協定加盟国情報 は  こちら を参照

 この第4改訂版で、頭部移動量が旧基準では傾き60°以内という数値を新基準では600mm以内と変更、旧基準では追突の際の頭部移動量の評価のなかったものが新基準では評価することになった、バックル解離力が137N(14kg)以下という数値を40-80N(4-8kg)に変更、頭部のエネルギー吸収に関して60G未満の材料で構成されること、ハーネスクリップの使用禁止などが改訂、追加されています。 
この基準はIsofix非対応のCRS、Isofix対応CRSを問わず適用されるもので、グループ1適用のトップテザーの付いた前向き設置のIsofix対応CRS限定で適用されるものではありません

  右の
リーマン(株)さんのHPの対比表をご覧ください ---->  旧基準と新基準の違い

つまり、ECE R44/04 というのはCRS全般の保安基準であり、Isofix対応シートに限定した基準でもなければ、車両側のIsofix装置の規格や安全技術基準を定めたものでもありません。 この新基準で定められた安全技術基準値内に収まるCRSを作りなさい、クリアしたものには型式認可番号(=認証番号)を付与します、この型式認可を証明する表示をCRS本体に貼付しなさい、これが新保安基準のすべてです。

 
もう一つ重要なことは、ECE R44 という保安基準は確かに「欧州基準」の名前がついていますが、旧国内基準(国交省基準)と米国安全基準(FMVSS)を撤廃してECE R44 だけを日本国が残したということは2012年7月以降
ECE R44 が 唯一の「新国内基準」になったということです。

 「違法」論の勘違い・間違いはECE R44/04 があらゆる種類の「チャイルドシートの認可に関する」規定であるのに、あたかも第4改訂版の改訂部分がIsofix対応CRS、それもグループ1適用の「汎用Isofix対応CRS」に限定した改訂であるかのように主張していることと、ECE R44/04 の解釈が他の協定国と異なってもいいかのように主張していることです
 


Q; TIECが言っている 保安基準 ECE R44/04 は一般ユーザーには関係のない法律だというのはどういう意味ですか?

A; チャイルドシートに関連する保安基準はメーカーに製造・販売認可を与える条件として、時代の要請に応じた「クリアすべき安全基準」の技術基準値を細かく定めています。
 
その基準を満たしたCRSには<旧基準では>左記のような○の中に「自」の文字のマーク、<新基準では>○のなかに「E」の文字と認可した国番号の入ったマークが入った認証シール(ステッカー)をCRS本体に付けられます。
 この認証番号を得ることが保安基準認定のすべてといっても過言ではありません
 そして2012年7月1日以降は旧基準で型式指定(認可)された○自CRSは制作できなくなり、○E CRSのみの制作が許可・認可されることになりました。

 
ECE R44 はCRSの認可に関する保安基準であり、製造するCRSメーカーに認可が与えられる、CRSメーカーを規制する(=CRSメーカーが遵守しなければならない)法律であり、自動車メーカーや一般ユーザーに何らかの義務を課している法律ではないのです。

Q; Isofix取付装置の保安基準も ECE R44/04 で規定されているのですか?

 

A; 
Isofix装置の規格はISO(国際標準化機構;民間団体)が定め、設置の義務や技術基準などは協定加盟各国の政府機関が ECE R14 という別の協定規則で規定しています。 欧州では既に2000年頃から認可されていたトップテザー付きの汎用Isofixチャイルドシートと車のIsofix装置との「法的」整合性を図る為、今回国交省はのECE R44/04 の採用を機にR14基準も唯一の新国内基準として採用しました。 これにより、2012年7月以降生産の車にはR14規格・基準を満たした「トップテザーアンカレッジ」が加えられたIsofix取付装置の装備が自動車メーカーに義務付けられています。

 トップテザー取り付け装置を含めたIsofix装置の認可申請を行うのは自動車メーカーで、その自動車メーカーに例えば左記のような認可番号が与えられ、この形式指定番号を車体のどこかに貼付しなければなりません。 つまりECE R14=新国内基準 は自動車メーカーにトップテザーアンカレッジ付きIsofix取付装置の装備と認可取得の義務を課している、自動車メーカーを規制する(=守らなければならない)法律であり、CRSメーカーや一般ユーザーを律するものではないのです。

     ECE R14 (協定規則 第14号 第6改訂補足第2改訂版) は こちら


 
ECE R44/04という 「CRSの安全基準」と ECE R14という 「自動車装置の規格基準」は CRSメーカーや自動車メーカーは遵守しなければいけません ユーザーはメーカーがしっかりとこれらの法律通りにCRSや自動車を作って供給しているかに関心を寄せたり監視をすることは必要ですがそれ以上のものではありません。 チャイルドシートの着用は「道路交通法」で定めた自動車運転者の義務ですが、「CRSの保安基準」や「Isofix取付装置の係る自動車の認可に関する統一規格」がユーザーに何らかの規制を加えたり、義務を課している訳ではないのでTIECは「関係のない法律」と言っています。

 
「違法」論の間違いは、ECE R44/04 はCRSメーカー が、又、ECE R14 は自動車メーカー が遵守しなければいけない規則であるにも拘わらず、ユーザーがCRSを使用する際にも何らかの法的義務を課せられている(遵守する必要がある)と主張していることにあります

 
 TIECは2009年の「解説」で ECE R44/04 や R14 という基準を新たに採用したからといってユーザーが「構える必要もあれこれ心配する必要もありません」、構えたり準備をしっかりするのは製造する側ですと言っています。
 現状、CRSメーカー、自動車メーカーとも新基準をしっかり守っており
何の問題も無く、「違法論」は消滅してもいいのですが、「新基準に不適合なIsofix装置」があり、「組み合わせを考慮しない使い方は非合法や互換性がない」との論を未だに崩さないHPがあります。 下記2社のHPがその代表例です。 これらの解説が保安基準に基づいてCRSメーカーの監視役になったり、自ら襟を正すのではなく、ユーザーの不安を煽る役割を果たしていることをこれ以上看過するべきではないとの判断よりその間違いを改めて指摘するものです。

① べビープロ<CRS販売店> - リポート(22) 「チャイルドシートの新安全基準のはなし」
② ホンダ<自動車メーカー> - 「チャイルドシートに関するよくある質問と答え」 Q&A 1、2、7、8、9


 2社とも表現の差こそあれ、「旧基準の車両限定Isofixシート」は新基準下では使ってはダメ、「旧基準の車両限定Isofix車両」は規格外のIsofixだからそれに新基準Isofixシートを取り付けてはダメとユーザーに「ダメダメ」警告を発信している点で一致しています。
 2014年現在、規格外のIsofix装置を付けて新たに製造・販売される車は皆無、又、国交省基準認定の古いIsofixシートの新規販売もありません、
反対に新保安基準適合の「汎用」、「準汎用」、「車両限定」のベビーシート(グループ0)、幼児用シート(グループ1)、ジュニアシート(グループ2,3)、加えて乳幼児兼用、幼児・学童兼用シートが導入されユーザーに使ってもらうことを待っています。 しかし、せっかくの汎用Isofixシートが古めの(テザーアンカレッジも備わった)Isofix装備車両で使えないという摩訶不思議な解説がその普及を妨げてしまっています。
 しかもそのような論陣を張っている2社とも実際には「旧基準車両に付けられる新基準シート(TIEC註:汎用、準汎用、車両限定)」を販売しているのですからダブルスタンダードで行動している
と思われてもしかたありません。

 Isofix対応CRSを新保安基準との関連で論じる時、
ユーザーを啓発せねばという「上から目線」で論点がずれているところと、グループ1適用の前向き設置、トップテザー付きの、例えば2003年に出たシートと2010年に出たシートの比較で語れば事足れり、Isofix取付装置はテザーアンカーが取り付けられた年代の比較で語れば事足れりとしたところに無理と間違いと混乱の元があったのです。 2006年や2010年頃のECE R44/04 完全施行前の解説ですのでやむを得ない面がありますが、今必要なことは新基準完全施行後2年目の2014年の現状に即した新しい「リポート」新しい「Q&A」を出すことだと思います。


 以下、「ホンダ」さんのHP上のQ&A、互換表 や 「ベビープロ」さんHP上のイラスト入り 適合表 と照らし合わせながらお進みください。

 
Q; 手もちの古い国交省認定のIsofix対応チャイルドシートは新保安基準施行後でも使っていいのですか?

A; ホンダさんはQ&AのA1,A2では「使っても良い」「ユーザーへの規制はありません」としながらも、A9で結局、認定を受けた指定車両以外では「使ってはダメ」「規制されています」と矛盾した回答をしています。
 
A1、A2で言うように新保安基準は旧基準認定のCRSの製造・販売を禁止していますが、使用を禁止している訳ではありません、A9でいう旧基準認定CRSが使用を指定車両だけに限定されているから云々というのは根拠がありません。

 又、汎用Isofix車両で国交省基準認定CRSの使用を禁止している法律もありませんので
ユーザーは手持ちの国交省認定Isofixチャイルドシートを「指定車両」は勿論「指定外車両」でも新しい「汎用Isofix装備車両」でも使って構わないのです。
 勿論、使用OKといってもTIECは製造後10年も経ち経年劣化したCRSの使用をお薦めする立場ではなく、自然と使う人がいなくなるフェードアウトを期待しています。

Q; 古い国交省認定のIsofix対応チャイルドシートを古い車で使うことは良くとも新しい汎用Isofix対応車では「互換性がない」からダメというのはどういう意味ですか?

A; A8の「互換表」そのものと「互換性がない」という記述は、車両限定型Isofixチャイルドシートは車両限定型Isofix取付装置装備車の指定車両に使うことを条件に認可されているので、指定車両外ではダメ、汎用Isofix対応車も指定外車両だからダメ、との思い込みから生まれたものでしょう。

 
ホンダ車とIsofix対応CRSとの適合性を考える時にはCRSの具体的な名前を挙げると判り易いので、車両限定型Isofix乳幼児兼用シート=Asimo Super Delux、汎用Isofixチャイルドシート=Honda Kids Isofix、準汎用Isofix乳幼児兼用シート=Honda Isofix Neo、準汎用ベビーシート=Honda Baby Isofix と仮定して説明していきます。

 
結論から先に申し上げますと、「互換性がないから」×というのは正しくなく、ホンダからの「供給がなくなるから」×が正しい表現でしょう。 
 
この×は同じように見えても意味合いが全く異なります。 互換性がないから×は、Asimoを「使ってはダメ」とホンダさんがユーザーに向けて警告していることになり、供給がなくなったので×は、Asimoを「売ってはならない」をECE R44/04という法律がホンダやタカタに命令していることなのです。 実はこれはホンダさん自身既に、ユーザーにはA2「購入することができなくなります」、自らにはA1「製造・販売できなくなります」と明快に答えていることです。
 
Asimo Super Delux は古い車でも新しい汎用Isofix対応車でも取り付けられるいう意味で技術的「互換性があり」、売ることは禁止だが、使うことは許されているという意味で法的「互換性」があるのです。

 Q&A8には2つの大きな「?」があります

 「
Isofixチャイルドシートを検討する時に留意することは何?」と一般論での質問にA8の「互換表」で
トップテザーの付いたグループ1適用、前向き設置のIsofix対応シート(上記のAsimo Super Delux と Kids Isofix)という固定方式シート限定で答えているのは何故かが第一の疑問です。 グループ1適用、前向き設置のトップテザー方式のチャイルドシートだけを特別扱いとする理由と、「準汎用」と呼ばれるトップテザーを使わないIsofixCRS=Isofix Neo やBaby Isofix などの解説をスキップする理由がわかりません。

 第二の疑問は、
「互換性」というのは通常技術的な意味で使う言葉だと思いますが、A9「型式指定番号が取り付けようとする車での認可を受けていれば使える=互換性あり」と法律的な意味で使っているのに「違法」という言葉を使わないのはなぜかということです。
 A8の解説「専用の金具が装備された車両であればどの車にも使って良いというものではありません」を逆説的にとれば「Asimo は汎用Isofix車両に取り付いてしまうという技術的な互換性があるため(間違って)使ってしまう人がいるかもしれない、しかしそれは
ダメ=法的互換性なし」といいたいのだと思います。 そうであれば、はっきりと「それは認可されていないので違法になる」と言った方が判り易いと思います。 

 ユーザーは、手持ちのAsimo が汎用Isofix車両で使えないことの根拠を理解すれば喜んでチャイルドシートを買い替えるでしょう。 この「互換表」でいう「互換性がない=違法=使えない=買い替える必要がある」ことを証明するには、
Asimo がホンダの指定車両だけで使うという条件付きで認可されたチャイルドシートである出典と、Asimoに限らず「国交省認定のIsofix対応CRSを汎用Isofix車で使うことはダメ」といっている法律の出典を示すべき、正に「論より証拠」なのです。

 
TIECが調べた限り、国交省認定Isofix対応CRSが特定の車で使うことを条件に型式認定されたという出典も、汎用Isofix車で使用することを禁止する法律も見つかりませんでした、逆に、汎用Isofix車との技術的互換性があることが判りました

Q; 新保安基準適合の汎用型Isofixチャイルドシートは新しい「汎用型Isofix取付装置装備車」で使えても古い車では「互換性がない」からダメというのはどういう意味ですか?

A; 
多分「汎用型Isofixシート」は「汎用型Isofix車両」にのみ取り付ける条件で認可されている、「汎用型Isofix車両以外の車=古い車ではダメ」との思い込みからの論理展開だと思います。 多くの方から「準汎用Isofixが古い車で使えて、汎用Isofixがダメというのは、実質、準汎用がむしろ<より汎用>で汎用はむしろ<より限定>(TIEC註;汎用Isofix車両限定)みたいなのはどうしてですか」、「古い車では今後トップテザー付きIsofixCRSが使えなくなるのでしょうか?」という疑問・質問をいただきました。

 
結論をいうと、ホンダさんのその認識は間違いです。 Honda Kids Isofix は「車両限定型Isofix装備車」でも使えます、それを汎用Isofixと呼ぶ呼ばないは自由ですが、取り付けられるという意味で技術的「互換性があり」、使うことが法律で禁止されていない(TIEC註;法律を司るお役所はAsimoを禁止しているのでKids Isofix が使われることを寧ろ歓迎しているのでは)という意味で法的「互換性がある」のです

 ドイツ、レーマー社のDuoPlus=Honda Kids Isofix の「認定車両リスト」には<DuoPlusはテザーアンカレッジが備わったIsofix取付装置装備車(TIEC註;製造年問わず)でトップテザーを使って汎用Isofixシートとして使用できる>と明記されています。 しかし、
ドイツではそうであっても、国内では違う、この Kids Isofix=DuoPlus <認証番号 (E1)04301133>は古い車での認可を受けていないのだと、あるいは国内ではAsimo Super Delux <型式指定番号 (自)C-515>だけが認可を受けているのだからそれ以外を使うことはダメとしか読めないのです。

 以下に、間違い、勘違いと思われるところを記します。

 第一に、
ドイツのECE R44/04 と 国内のECE R44/04 がベツモノということはありません、解釈が違って良いとも思いません、認証番号(E1)04301133がホンダに限らず古い車で使用することをECE R44 が禁止しているのでしょうか、そもそも型式指定が指定車両だけで使用するを条件に行われた(行われる)ことはあり得ないのですが、例えあったとしてもその指定車両が嘗てAsimoと結婚していた為にAsimo亡き後でもいつまでもAsimoの籍を抜いてはダメ、Kids Isofixとの再婚などとんでもないというのは常識的にも法律的にもおかしなことです。

 第二に、
「準汎用IsofixCRS=Neo Isofix」や「車両限定IsofixCRSとしてのDuoPlus」が「車両限定型Isofix車両」で使っても良いのに「汎用型Isofixシート」だけはダメという理由をユーザーは知りたいのですから、DuoPlus=Kids Isofix は使えないという根拠・出典を示すべきです。
 

 第三に、Kids Isofixは「車両限定型Isofix装備車」で
使えないとしながら、
最新の「車両適合」情報では、Kids Isofixは汎用型Isofix車両には勿論のこと2002年の古い車でもテザーアンカーが備わったIsofix対応車であればトップテザーを付けて取り付け・使用できるとのダブルスタンダードになっていることです。 この矛盾をユーザーがどうとらえれば良いのか、何を参考にチャイルドシートを選べばいいのかを明らかにするべきでしょう。

「車両限定型Isofixシート」のグループ1モード = Asimo Super Delux + Isofixベース、「汎用型Isofixシート」 = Honda Kids Isofix と「車両限定型Isofix取付装置装備車」の指定車両=仮に「2001年バモス」「2001年ステップワゴン」、「汎用型Isofix取付装置装備車」=仮に「2009年ステップワゴン」「2007年バモス」と想定できる「適合車両リスト」を参照しながら話しを進めます。

 
 出展: Honda Asimo Super Delux 外箱記載適合車種
 Asimo スーパーデラックス+ベースシート(車両限定型Isofix、後ろ向き<乳児用>、前向き<幼児用>)を付けても良いとされていて、尚且つ新基準認定のHonda Kids Isofix(汎用型Isofix、前向き<幼児用>)、Honda Baby Isofix(準汎用型Isofix、後ろ向き<乳児用>及び Honda Isofix Neo(準汎用型Isofix、乳幼児兼用)も同じく取り付けられるとしている

   2011年(?)の「適合リスト」
は こちら でご覧いただけます。

 又、 Asimo Super Delux + ベースシートがなくなった後の

   最新(2013年)のIsofixシートの「適合リスト」
は こちら でご覧いただけます。

 
Asimoは2012年6月までは例えば「ステップワゴン」や「バモス」など31車種にIsofix取り付けOKでした。 Asimoが取り付けらた「車両限定Isofix装置装備車」にはいつまでもAsimoしかダメということなら、その車に「汎用IsofixCRS」のKids Isofixや「準汎用IsofixCRS」のIsofix Neoを取り付けてはいけないはずですが、どちらかのシートあるいは両方のシートが取り付けOKになっています。 2012年7月以降は Kids Isofix かIsofix Neoのどちらかあるいは双方が嘗てAsimoが付いていた車に取り付け使用OKになっています。 

 
このように
「車両限定型IsofixCRS」=Asimo Super Delux が取り付けられていた2003年頃の「車両限定Isofix取付装置装備車」に新保安基準適合の「汎用型や準汎用型Isofixチャイルドシート」=Honda Kids Isofix、Honda Isofix Neo は使用しても(取りつくという意味の)互換性があり、(使うことを禁止されていないと意味の)法的互換性もあるといえます。 このことはタカタの04-ifixとホンダ車での「適合リスト」、レーマー本国のデュオプラスの「認定車両リスト」を見ても明らかです。TIEC註:レーマー国内代理店のDouプラスの適合リストが不充分であることは誠に残念としかいえません)

 弊社のQ&Aでのやりとりとは少し離れますが、ホンダさんの左記Q&Aで疑問に思う点を挙げてTIECの見解を記していきます。

 
先ずQ&A7の説明でも正しくない記述や説明があり、判りにくいだけでなく多くの点で誤解を生んでしまいます。
 
 
第一に、A7で「車両限定型Isofixチャイルドシート」が「従来の」もので新保安基準下ではもうないかのように記されています。 チャイルドシートは旧基準では汎用=Universal、車両限定型=SpecificVehicle or VehicleSpecific、兼用型=Compatible の3カテゴリーに3分類、新基準では汎用=Universal、準汎用=Semi-Universal、車両限定型=Restricted (ちなみにVehicleSpecific=特定車両型とされていますが)と4分類されていますが、新保安基準認定の「車両限定型Isofixチャイルドシート」は今もなくなっていませんのでこの記述は間違いか勘違いです。 
ユーザーの誤解を避ける為には、従来の「国交省基準認定のAsimo Super Delux」が製造・販売終了で供給できなくなった「事実のみ」を淡々と記述すべきです。

 
第二に、新保安基準下に存在するIsofix対応CRSは「汎用型」1種、その後ろの枝説明に「汎用型」と「準汎用型」の2種類と補足記述がありますが、「準汎用型」を挙げながらもそれと車との「互換表」がないのは片手落ちと言えます 又、「準汎用型」は「後ろ向き設置のシートだけ」のような記述も正確性に欠けます。
 新保安基準下での「準汎用」=Honda Isofix Neo や Honda Baby Isofix、まだ市場にはそれほど出回っていない前向き設置の「準汎用」のIsofixジュニアシートや幼児・学童兼用シート は年式を問わずどの車でも使えるのかどうかはユーザーの重大な関心事です。
 この「準汎用」と「車両限定」Isofixシートを含めての適合情報発信をホンダさんは既に「車種適合表」で公開しているので問題ありませんが、「汎用Isofix車には汎用Isofixシート以外は使ってダメ」と誤解されるようなQ&Aの記述は再考するべき
でしょう。

 
次にA7で、「車両限定型Isofixチャイルドシートは指定車両との組み合わせで認可されたISOFIXシートで車両純正メーカーのみ採用が認められています」との記述にも大いなる疑問があります。

    車両限定型Isofix取付装置装備車  汎用型Isofix取付装置装備車
 指定車両  指定外車両
手持ち車両限定型Isofixチャイルドシート(旧保安基準適合)Asimo Super Delux 
新規購入車両限定型Isofixチャイルドシート(旧保安基準適合) Asimo Super Delux ×
(供給終了)
×
(供給終了)
×
(供給終了)
準汎用型Isofixベビーシート
(新保安基準適合)
Honda Baby Isofix
 
汎用型Isofixチャイルドシート
(新保安基準適合)
Honda Kids Isofix
準汎用型Isofix兼用シート
グループ0(新保安基準適合)
Honda Isofix Neo (Baby)
     
準汎用型Isofix兼用シート
グループ1(新保安基準適合)
Honda Isofix Neo (Kids)
 
車両限定型Isofixチャイルドシート(新保安基準適合)
Honda Kids Isofix
     
 第一に、2003年頃に(自)C-515や(自)C-179などの形式指定番号が「車両限定型Isofixシート」のカテゴリーでCRSメーカーのタカタに与えられてタカタがOEM生産していたという事実と、C-515がAsimo Super Delux としてHondaで販売され、C-179がG-Child ISO TetherとしてToyotaで販売されたという事実があることは確かです。
 しかし、「車両限定型IsofixCRSが指定車両との組み合わせで認可された」のが事実であるかどうかはホンダさんが証明しない限り知る由がありません。

 
実際には、「車両限定型」Isofixチャイルドシートというのは自動車メーカーの「指定車両限定」ではなく単に旧基準下で「車両限定型というカテゴリー」で認可されたIsofixCRSにすぎず、そのCRSは「車両限定型」故「適合車種」を公表する義務があるのでホンダもトヨタもそうしていたというだけでしょう。 
 
そして想像ですが、(自)C-515はトヨタ車で使っても問題なく、反対に(自)C-179をホンダ車で使っても誰も法律違反にならなかったのですが「指定車両以外で使うこと(使われること)はダメ」がいわば「社会通念」としてまかり通って(まかり通して)いたということだと思います。

 トヨタは既に「旧基準認定」のG-Chilid ISO tether をうまくフェードアウトさせて「新保安基準認定」の Neo G-Child ISO tether に切り替えています。 実は
ホンダも Asimo Super Deluxeの代替チャイルドシートとして採用した Honda Baby Isofix、Kids Isofix、Honda Neo Isofix に切り替えてその適合車種をユーザーに知らせているのですから、わざわざ判りにくい解説をすることも意味のない「互換表」を示す必要もない
のです。

 第二に、「互換表」の「車両限定型Isofix取付装置装備車」とは2002年頃テザーアンカーも備わってAsimoが使用できていた車両としか読めませんがこの「車両限定型Isofix取付装置装備車」と「汎用型Isofix取付装置装備車」は何がどう違うかを説明すべきでしょう。 加えて2002年頃のテザーアンカーなし、下部アンカーだけ備わったIsofix装置装備車はどのように呼称すべきかを提案すべきでしょう。

 
第三に、A8がIsofixチャイルドシート一般に対する答えと期待しているユーザーには、「汎用型Isofix取付装置装備車」には「汎用型Isofixチャイルドシート」しかダメとの説明は「準汎用」、「車両限定(TIEC註;新保安基準対応)」はダメなのかとの誤解を招いてしまいます。
 
  Isofix Neo や Baby Isofixは「準汎用Isofix」ですが、
これら「準汎用Isofix」は古い「車両限定Isofix装備車」で使えることを自らの車種適合表で示しているのですから、宙に浮いてしまうのではというユーザーの心配を払しょくするため、これらが使えることを明示すべきです。

 更に、Kids Isofix はトップテザーを使わないでロアアンカレッジだけでIsofix固定・使用する場合には「車両限定Isofixシート」として認可されているシートなのですから、
その方式でどの車両だったら使えるのかをユーザーに知らせる義務(TIEC註;これはむしろレーマー代理店の義務)があるでしょう。

 
ホンダさんは誤解を生むだけのA8の「互換表」を上記のように修正・変更して「Asimo Super Delux」は今後供給できません、代替品として「Honda Baby Isofix」、「Honda Kids Isofix」、「Honda Neo Isofix」を用意しています、それぞれの「車種適合」はこれです。。と現実を正しく伝え直すべきと思います。


Q; Isofix対応ではないベルト固定のCRSは今後生産されないようになるのでしょうか?

A; 
ベルト固定式のCRSは、Isofix装置を装備した車以外は公道を走っていないという状況にならない限り、需要がある限り製造、販売とも継続されます。 事実2014年1月現在、市場では沢山の新保安基準適合のIsofix非対応のCRSが売られています。 新保安基準適合のCRSだけを製造・販売するというのがメーカーが守るべきことで、新保安基準適合であればベルト固定式のCRSでもメーカーは製造・販売継続しますので「ベルト固定式は供給されなくなるのでは」との心配は無用です。

Q; 国産車用のベビーシートやジュニアシートでIsofix対応シートの販売が殆どないのはどうしてですか?

A; 
レーマーやマキシコシのIsofix対応ベビーシートやIsofix対応のジュニアシートは実際には国産車でも使えるのですが、代理店が自前のルートでの正規販売をしておらず、又、「適合車両」の日本語リストがないことで認知度が低いことと、CRSメーカーや国内代理店が「汎用Isofix」以外の「適合車両」リスト」を作る時自動車メーカーの協力を得るのが面倒なのではないかと勝手に判断していることが原因と思います。
 しかし、ホンダや三菱がレーマーのBaby-safe-plus と Isofixベースの組合せを純正採用したり、ベビーザラスがサイベックスのSironaの販売を開始しましたので認知度は高まっていくと思います。  更に国産CRSメーカーのタカタが乳幼児兼用Isofixシート「Takata 04-ifix」を2011年に世に出し、一般市場で販売開始、多くのカーメーカーが純正採用したり、国内CRSメーカーや量販店が外国製Isofix対応CRSを輸入販売する動きも活発になっています。
 Isofix対応ジュニアシートも、タカタが「Takata 312-ifix Junior」の販売を開始したことで、欧州車で純正採用されているレーマーの「Kidfix」などが欧州車のみでなく国産車でも使えるという認知も高まり、今やっとすべてのグループ対象のIsofix対応CRSが出揃ったと言えます。

Q; CRSが新保安基準適合でも車のISOFIX装置に新保安基準不適合があるので「非合法」というのはどういうことですか?

A; Isofix取付装置に新保安基準認証を受けていないものがあるので「非合法」状況があるといっているのは左記「適合表」のベビープロさんの3の解説ですね。
 そもそも
Isofix装置はECE R44/04 という法規ではなく、ECE規則14号という法規で規定されています。
 
国内の車のIsofix装置(テザーアンカーの付いたものも含め)でも昔からISOの規格・基準で作られてECE R14基準を満たしており、2006年10月以降に自動車メーカーが慌てて新規格・基準で認定を受け始めた訳ではありませんのでその認識は正しくありません

 各自動車メーカーはECE R44/04 採用以前でも「いいかげんな」Isofix装置を装備していた訳ではなくきっちりECE R14 の基準・規格を守って製作していますが、「認可番号」は取っていなかったかもしれません。 しかし、これは新基準で2012年7月以降生産の車に義務づけられたもので2002年頃の車が「認可番号」と取っていないから取り直すとか、車をリコールしてIsofix装置を付け直させるという性質のものではなく、法の施行時期・適応範囲の問題です。

 新基準が2012年7月以降生産・販売する自動車にはテザーアンカーを必ず付けてR14の認証を受けなさい。。ということを、これ以降のIsofix装置だけが「適合Isofix装置」、
「規格統一前=2006年10月以前」はR44/04 や R14号規則に沿わない、いわば「手前基準の」Isofix装置だった=規格外・不適合なIsofix装置と早とちりしてしまったのでしょう

 
表には奇しくもレーマーのデュオと思しきCRSがイラストされていますのでこのデュオを例に説明します。 デュオはマツダが2000年頃より純正採用していますが、マツダの車に付いているテザーアンカーを含むIsofix装置は2000年時点で本当はR14基準不適合だったが、レーマーのデュオを純正採用したおかげで「幸運にもR14基準適合とみなされ」たというのは法的根拠のない単なる推論でしょう。 どんなCRSをその車が付けていたかでIsofix装置が新保安基準適合とされたり不適合になったり、例外規定のない法律で「例外扱い」されたりでは何の為の法律なんだということになります。 

 レーマーのチャイルドシートを扱っている国内代理店のデュオプラスの「適合リスト」では、マツダの「車両限定Isofix車両」で使っているデュオプラスを
「車両限定型汎用IsofixCRS」と苦し紛れの命名をして「車両限定型Isofix装置装備車で汎用Isofixのデュオプラスが使える」と案内しています。
 これは
裏を返せば2002年の車両限定型Isofix取付装置=規格統一以前のアンカレッジ装備車のテザーアンカレッジと2012年車のテザーアンカレッジはは同規格であることの証明です。 たとえ規格外Isofix装置であってもDuoPlusを使えるということは、左記「適合表」の3の×が○にならなければいけないことを示しています、又、そのような車は山ほどあるのですから「マツダ車だけの例外」や「超法規」でないことを示唆してもいるのです

 更に、ベビープロの「適合表」には「規格統一前アンカレッジ」と「新基準アンカレッジ」との比較でこの組み合わせは○、×とあっても、以前のアンカレッジと現在のアンカレッジの規格がどう違って以前のものはどうダメなのかの説明がありません。 それに「規格統一前アンカレッジ」というのがロアアンカレッジのみ装備されていたものを含めているのかどうかの説明もありません。 加えて、ロアアンカレッジが以前のものと現在のもので規格に違いがあるのか、あるとすればどのように違うのかの説明もありません。 国交省基準のCRSが使えた車を「規格統一前アンカレッジ装備車」、2006年10月以降徐々に新基準に従って環境整備された車を「新基準アンカレッジ装備車」と
無理やり分類することに意味があるとは思えません

 
テザーアンカレッジが装備された2007年以前の車でもIsofix装置はISOの規格で作られ当然のことながらR14号規則基準にも適合しています、汎用Isofixシートは「幸運な例外」マツダ車以外でもテザーアンカーの付いた車両限定Isofix取付装置が装備された車で使用することができます。 加えて、デュオプラスはECE R44/03 も R44/04 基準も通り、一貫して型式指定番号(認証番号:04301133)を付与されている「汎用型」「車両限定型」IsofixCRSで、テザーアンカーのないロアアンカレッジだけ付いている車でも「車両限定型Isofixシート」としてトップテザーなしでも使えるシートです

Q; ベビープロさんの言う「旧IsofixCRS」が車両指定を条件に認可がおりているというのはどういうことですか?


A; 表の1,2を見ての質問だと思いますが、ここでは2000年頃にECE R44/03 認定のデュオプラス(TIEC註;デュオで認定)をマツダが純正採用した時に、
国交省がマツダに「マツダ車で使用することを条件に」型式指定(認定)した、と読めますが、それは完全に間違った認識です。
 既にE1=ドイツでECE基準認定され認証番号を付与されたシートが新たに別の国、E43=日本で別認定を受け、別認証番号(型式指定番号)を得ることは協定規則で禁止されているからです。 又、認証番号はCRSメーカーに与えられるもので、いかなるCRSも「この自動車メーカーのこの車種でのみ使える条件付き」で「自動車メーカー」に認可がおりることはあり得ないのです。 これは「適合表」2の×が、マツダ以外の車でも使えるということで○になることを意味します。

組み合わせに見る適合の注意
   幼児用チャイルドシート例   車両例   適合
 手持ちのマツダ・デュオ
(純正採用
ECE R44/03認定
 +  2000年マツダ 指定車両
 (Isofix規格統一以前)
 手持ちのマツダ・デュオ
(純正採用、ECE R44/03認定
 +  2000年マツダ以外他メーカー
 車両(Isofix規格統一以前)
2-1  手持ちのマツダ・デュオ
(純正採用、
ECE R44/03認定
 +  年式問わずIsofix装備車
 (Isofix規格統一前)or汎用
 Isofix装備車(新アンカレッジ)
 純正採用orオリジナルデュオ
新保安基準ECER44/04認定
 +  年式問わずIsofix装備車
 (Isofix規格統一以前)
 純正採用orオリジナルデュオ
新保安基準ECER44/04認定
 +  汎用Isofix装備車
 (新安全基準アンカレッジ)
 純正採用orオリジナル04-ifix
新保安基準ECER44/04認定
 +  年式問わずIsofix装備車
 (Isofix規格統一以前)
 純正採用orオリジナル04-ifix
新保安基準ECER44/04認定
 +  汎用Isofix装備車
 (新安全基準アンカレッジ)
 純正採用orオリジナル04-ifix
新保安基準ECER44/04認定
 +  年式問わずIsofix装備車
 (Isofix規格統一前)or汎用
 Isofix装備車(新アンカレッジ)
 2002-3年頃の国土交通省認定の例えばホンダの Asimo Super Delux を想定しているとしても、TIECの答えは同じです。 認証に関わるテストがホンダの車両とAsimoというCRSで行われたのは容易に想像できますが、Isofix対応CRSが車両指定を条件に認可がおり認証番号(型式指定番号)が与えられた(与えられる)ことはありません

 あるのは「この認可と型式指定番号は
車両限定Isofixシートのカテゴリーで付与するのでCRSメーカーや自動車メーカーは<適合車種>をユーザーに開示する」という義務だけで、たとえAsimoをホンダ車以外のユーザーに販売したからといって、その「違法販売」でCRSメーカーのタカタが認可を取り消されたり、ユーザーが「違法使用」で罰せられるという性質のものではありません

 
指定車両で使うことを条件で認可が与えられているので「指定車両でない他メーカー」で使うのは非合法と言い切るにはそれなりの法的根拠やソースを示すべきでしょう。

Q; トップテザーを使わない新保安基準認定のIsofix対応CRSはここにはありませんが、ECE基準でどのような扱いになるのですか?

A; トップテザーを使わないIsofix対応のベビーシートやジュニアシートへの言及がないのは片手落ちですが、2006年当時はおそらく、車両のIsofix取付装置はテザーアンカーが備わり「汎用Isofix」になるのだから、Isofix対応シートもどのグループ適用のものでもトップテザー付きになると考えていたのだと思います。 しかし、その後トップテザーの代わりにサポートレッグを使うものやどちらも使わずロアアンカレッジだけ使うもの、ロアアンカレッジと車のベルトを併用するものなどが市販されています。 新保安基準はあくまで新基準を通るCRSだけを製造・販売しなさいといっているだけで、CRSには必ずトップテザーを付けなさいとはいっていませんのでこのようにいろいろな取付方式のIsofix対応CRSが生産・販売されています。

 
トップテザーを使わないIsofix対応CRSは「準汎用型」や「車両限定型」カテゴリーで型式認定され、これらは原則Isofix取付装置が装備された車であればどの年式の車(「いわゆる車両限定Isofix車」や「汎用Isofix車」)でも使用できます。 使用できる車両はCRSメーカーや自動車メーカーの「適合リスト」で公開されています。

 弊社のQ&Aと重なるところもありますが、ベビープロさんのレポートで疑問に思う点を挙げてTIECの見解を記していきます

 「Isofix規格統一以前(のIsofix装備車)」と「汎用Isofix装備車」があるので、組合せに「合法・非合法がある」ということについて

 
国内ではトップテザーが付いたグループ1適用のCRSでも「車両限定IsofixCRS」として認定されていたので事情が異なり車の製造年度が大いに関係する、その「車両限定IsofixCRS」を使っても良いとされていた車両を「車両限定Isofix装備車=規格統一以前のIsofix装備車」と便宜上、勝手に名付けてしまったようです。
 
 TIECが知る限りでは、新保安基準公布(2006年9月)以前のIsofix装置が「○E-14R06xxxx」のような認可番号を取得していない、公布後2007/2008年頃からの生産車両はECE R44/04とR14規則に従いその認可番号を取得し始めた、2012年7月以降は100%の車が新規準に従っているという事実だけです。  しかし、これは
法律の適用の範囲の問題で、2012年7月以降生産の車両で認可番号が取らなければ明らかに法律違反ですが、2006年10月以前生産車は適用範囲外で、認可番号がないからといって法律違反ということにはならないのです。 ましてや組合せてCRSを使うのは一般ユーザーです、自動車メーカー対象の法律でユーザーが違法性を問われることはあり得ない話です。

 
テザーアンカレッジの規格に旧・新の違いはなく、古いIsofixCRSと新しい車、新しいIsofixCRSと古い車でも技術的な互換性がありますので、およそトップテザーが付いているIsofixCRSであればテザーアンカーの付いたIsofix装置に取り付けて使用すること問題ありません。 
 但し、
「認証番号タグ」の取り付け、車の取扱い説明書に「IUF=Isofix Universal Use」の記載ができない2006年10月以前の車では、それに代わる「この車では汎用IsofixCRSが使えます」とのCRSメーカーか自動車メーカーの説明記載がされていなければなりませんのでメーカーの「適合車種リスト」や「オーナーズマニュアル」での確認が必要です。

 「Isofix規格統一以前(のIsofix装備車)」に「指定車両」と「指定車両でない他メーカー(車両)」があるということについて

 平たく言えば、昔、
某自動車メーカーが「うちの車でだけ使えるIsofix対応CRSとして認可申請しますのでその条件で認可をください」と国交省に申込み、国庫省が「はいよ、他の自動車メーカーで使わせてはだめよ」と言って認可を与えた、だからxxxxxなのだ、ということでしょう。
 ベビープロさんも「車両限定」というのを保安基準認定のカテゴリーの一つではなく、「特定の自動車メーカー(の車)限定」と認識しているようで、○○自動車メーカーに認可が与えられたIsofixシートは△△自動車メーカーの自動車で使うことは非合法=禁止されていた(いる)と信じてもいるようです。

 繰り返しになりますが、ベビープロさんがリポートの「適合表」の論理と表記が正しいことを証明するには具体的にシートの名前を挙げてこれがxxx年にxxxxという型式指定番号(認証番号)でxxxという自動車メーカーのxxxという車種で使うことを条件に認可されたことの出典と、そのシートが他のメーカーの車両や汎用Isofix装備車両で使うことを禁止する規則の出典を示すべき、推測や思い込みでなく「論より証拠」です。

 
2006年から7年以上の年月が経ち現実に多種多様なIsofix対応シートが溢れ出し、ベビープロさんも例えばタカタの「準汎用Isofixシート=04-ifix」を販売しており、又、「汎用Isofixシート=DuoPlus」がマツダの「車両限定Isofix車両」で使うを認め、それらのシートが「古い車でも新しい車でも使用できる」ことを違和感もなく受け入れているのですから、時代に即して「レポート」を新しいものにされることを望みます。 

  「ダメ、ダメ」を主張する人は難解で意味不明な言葉を吟味なしに多用しているように思えます、その例を挙げます;

① 純正IsofixCRS=カーメーカーの(純正採用、あるいは純正として認可された?)CRS

    
Honda純正、Toyota純正、Mazda純正 のように使う、時にはCRSメーカーのオリジナルシートを自動車メーカーが販売
      する場合にも自動車メーカー純正としている
    時には国交省基準認定の古いIsofixCRS=車両限定型IsofixCRS=純正IsofixCRSと同義に用いる
    新保安基準下にも「純正採用IsofixCRS」があるが、それを「純正IsofixCRS」と呼ぶか「新・純正IsofixCRS」と呼ぶか
     「純正採用IsofixCRS」と呼ぶかは不明


   純正以外IsofixCRS=チャイルドシートメーカーオリジナルIsofixCRS
   
 チャイルドシートメーカーオリジナルIsofixCRSは タカタ「純正IsofixCRS」のようには呼ばない
    その他に、例えば Hondaロゴの付いたCRSをToyota車で使う場合のCRSも純正以外としている


② 車両限定型IsofixCRS=特定のメーカーの特定の車限定で認可されたCRS、他のメーカーの車には付けてダメなCRS、 純正
   CRSとほぼ同義

   
 時には旧基準認定で今は製造・販売が禁止されたIsofixCRSで、新保安基準認定の汎用IsofixCRSと「限定VS汎用」
      のように対比するときに使用している
    ちなみに、車両限定IsofixCRSは現行の新保安基準下ではもうなくなっているとしている
 

③ 車両限定型Isofix取付装置装備車=車両限定型IsofixCRSを使用しても良いとされていた定のメーカーの特定の車両
   
 テザーアンカーも備わったIsofix装置装備車両で主に2006年10月以前に生産されたものだが、時にはロアアンカーのみ
      備えた新保安基準対応の汎用Isofix装備車両以外のすべてのIsofix装備車を含めることもある。
    国内ではIsofix対応CRSが特定自動車メーカーの指定車両で使うことを条件にCRSに認可が与えられたので、古めの車に
      たとえテザーアンカーが付いていたとしてもそれは汎用Isofix装備車ではなく車両限定型Isofix車両としている

④ 汎用IsofixCRS=メーカーを問わずどのメーカーのどの車種でも付けられるグループ1適用でトップテザーが付いている新保安
   基準認定のCRS (保安基準上のカテゴリーとしての「汎用」)

   
 汎用IsofixCRSは新基準の汎用Isofix車両では使えるが、「車両限定型Isofix車両」には使えないとしている
    時には単純に車両限定と対比させて車種限定でなくどの車でも「汎用」で付くという意味でも使用している (保安基準と関係
      なく一般的な意味での「汎用」)


⑤ 汎用Isofix取付装置装備車=メーカーを問わずどのメーカーのどの車種でも付けられるグループ1適用でトップテザーが付いて
   
いる新保安基準認定の汎用IsofixCRSを取り付けられるIsofix装備車

   
 過去には汎用Isofix車には汎用IsofixCRSのみ使えるとしていたが、最近は新保安基準適合の準汎用IsofixCRSも使える
      としている


⑥ 準汎用Isofix=汎用IsofixCRS以外のECE基準認可の別グループ用、別カテゴリーで認定のIsofixCRS
   
 時には汎用の派生カテゴリーとしたり、乳児用後ろ向き設置でサポートレッグを併用するCRSのみを「準汎用」Isofixとして
      いる


⑦ 2006年以前のIsofix取り付け装置=テザーアンカーの有無に拘わらず新ECE基準下では認可されないIsofix装置
   
 車両限定型Isofix取付装置と同じように使う場合が多い
     時には下部アンカレッジだけの装置は元々認可されていたが、テザーアンカー装置は認可外としている

 などが典型的ですが、
以下、これらの「言葉」「表記」に関係するQ & A を紹介致しますので参照ください
Q; 車両限定Isofix対応CRS は旧基準適合のCRS、車両限定Isofix対応車というのは旧基準適合Isofix装置を付けていた車ですね?

A; 車両限定Isofix CRSというのは昔のモノで、今は存在しないという人がいますが、新基準施行後でも車両限定Isofixシートが現存し、その認証シール上にIsofix対応CRSの証のマークがあり車両限定=Restricted、特定車両=Specific Vehicle との記述がしっかりとあります。 従い、「車両限定IsofixCRS」というのは今はもうないというのも「車両限定IsofixCRS=旧基準適合のCRS」は正しくありません。 
 誰かが旧保安基準適合IsofixCRSは、2006年以前の日本では
自動車メーカー純正しかなかったという思い込み、又、型式指定(認定)が車両限定型というカテゴリーで行われたので、特定の自動車メーカーの指定車両だけで使っても良い=純正IsofixCRS=車両限定IsofixCRSと想像を膨らませ名付けてしまったというだけにすぎません。 

 又、
車両限定Isofix対応車というのは法律的な意味ではこの世に存在しません。 ECE R44/04 や R14 導入前はIsofixCRSは特定自動車メーカーの指定車両と「純正」CRSの組合せで型式認定=認可を得ていた筈だから、それを乗せていた車を「限定自動車メーカーの車=車両限定Isofix対応車」と名付けた便宜上の造語に過ぎません。


 
質問に対するTIECの回答は「法的には何の意味もないばかりか混乱の原因になっていますのでその解釈はやめましょうとなります。
 正しくは、ここで言っている「車両限定Isofix CRS」 は
単なる旧国交省基準認定Isofix CRS であり、「車両限定Isofix対応車」は Isofix装置の付いた○○年製×× という車にすぎません。 


 
Q; 新保安基準適合のIsofix対応チャイルドシートの汎用Isofix、準汎用Isofix、車両限定Isofix の違いを教えてください?

A;  新保安基準では、グループ1で前向きに設置して下部アンカーとテザーアンカーに接続して使用する幼児用CRSを汎用IsofixCRSとしており、それ以外のグループ、それ以外の方式で設置、接続、使用するCRSを「準汎用」や「車両限定」CRSと命名して認証カテゴリーを区別しているだけのことです。
 左記のようなCRSに付いている認証シールで「汎用=Universal」、「準汎用=Semi Universal」、「車両限定=Specific Vehicle」などの記述でそのカテゴリーを確認できます。

 
準汎用と車両限定Isofixシートについては、CRSメーカーは「車種適合表」で適合車両をユーザーに知らせる義務がありますが、汎用Isofixシートではその限りでないところが違いといえます。


Q; 自動車メーカーが「純正シート」として売っているのが「車両限定」、CRSメーカーオリジナルで自動車メーカー関係なくどの車にでも使えるCRSが「汎用シート」と理解していましたがこれは間違いですか?


A; 「純正シート」というのはECE基準という法律上は意味を持たないものですが、「車両限定シート」は法的な意味をもっています。 保安基準で認可を与えるカテゴリーとしての「純正シート」は存在せず、あるのは「車両限定」、「汎用」、「準汎用」のどれかですので、「純正=車両限定」の図式は法律上は成立しません。  自動車メーカーが売っている「純正シート」はすべてタカタやレーマーを純正採用したもので、もはや「純正採用シート」と意識も呼称も変更しないと「純正シート」=「車両限定」=「特定のカーメーカーの指定車両だけで使えるシート」の思い込みから抜け出せません Mercedes Benz の「純正シート」はほとんどレーマーですがMercedes限定(専用)シートではなく、BMW車でもトヨタ車でもベンツロゴを付けたまま使えます、使っても誰にも咎められません。

 一方、CRSメーカーオリジナルでなくとも「汎用シート」があり、CRSメーカーオリジナルであっても「汎用」と呼ばれないシートがあります。 
「汎用」という言葉は話し言葉上でもECE基準上でも意味を持っていますので何を論点に「汎用」という言葉を使うかが重要です。
 
DuoPlusというシートが世界の多くの自動車メーカーで純正採用されており、国内ではホンダがHonda Kids Isofixという名前で採用しています、又、タカタの04-ifixというシートは多くの国内自動車メーカーで純正採用しています、トヨタのNeo G Iso Leg、ホンダのIsofix Neoがそうです。
 DuoPlus=Honda Kids Isofix は「たまたま」法律上でもグループ1適用でトップテザーも付いた前向き設置の幼児用「汎用Isofix対応CRS」なので、一般的な意味と法律上で、名実共に汎用Isofixシートですが
、別グループ、別取り付け方法で使用する、04-ifix というCRSは殆どのメーカーの多くの車に一般的な意味で汎用で使えても、トップテザーを使用しない乳幼児兼用シートである故、法律上は汎用ではなく「準汎用Isofix CRS」と呼ばれる、「名」は準汎用であっても「実」は汎用という典型です。 

 車両限定シート=純正シート=自動車メーカーが純正採用して自社ロゴやネーミングを付したシート=特定カーメーカーのみで使用を許されたシートと解釈することと、日常会話で使う汎用や限定という言葉と保安基準上のカテゴリー上の「汎用」「限定」を混同するとややこしくなりますので
この質問にたいする答えは、間違いといわないまでも単純にそう理解しないでください
となります。

 
Q; 「車種適合表」で ×=取り付け不可 となっている車や座席に取り付けるのは「違法」という人がいますが?

A; CRSメーカーは確かに車種適合表で自動車メーカー、車種ごとの適合可 ○、不可 × を案内していますので、ユーザーが × を無視して勝手にとりつけたり、使用すべきではありません。 しかし、適合不可 × の案内には子どもの安全に関わりECE基準も禁止する取付に対する「警告!、禁止!」とこういう取付は推奨しません的なCRSメーカーの「注意!」、全く意味のない「純正指定だからわが社のCRSの適合は調べません」などが混在していますのでその見極めが大切です。 いずれにしても適合表上の × を無視して取り付けるのは保安基準上のユーザーの「違法」、「違反」ではありませんが、多くの場合「正しくないない、あるいは間違った取り付け、使用」といえますので × の理由が納得できれば使用はやめましょう。

 「車種適合表」の適合可否に下記のような例は多くあります。
G1適応Isofix対応CRS: 保安基準認定: 助手席取付可、○  A CRSメーカー: 助手席取付可、○  B 自動車メーカー: 助手席取付不可、×
G1適応Isofix対応CRS: 保安基準認定: 後部座席取付可、○ A CRSメーカー: 後部座席取付不可× B 自動車メーカー: 後部座席取付可、○
 つまり、
CRSの認可を統括するお役所は「汎用」「準汎用」「車両限定」のカテゴリーのどれかで認可を与えるまでが仕事で、CRSメーカーや自動車会社はそれに従って「適合車種」の選定・公表を委ねられますが上記のようにCRSメーカーと自動車メーカーの適合が違うことがあるのは珍しいことではありません

 車種適合表の
○ =適合、× =不適合 というのは
自動車メーカーやCRSメーカーが判断する「適合可否案内」で、この車種のこの座席にこのCRSを取り付けて使用することは、


1. 車側の「取扱い説明書=ユーザーマニュアル」に適切な「使用可」を示す記載がない。
2. 回転式シートでIsofixバーが取付られる位置にない。
3. トップテザーを固定するテザーアンカレッジが付いていない。
4. 取付座席の足元に床下収納コンパートメントがあり、サポートレッグがしっかり着地・固定できない。
5. Isofixジュニアシート固定用のIsofixロアアンカレッジはあるが、こどもを拘束する3点式シートベルトがない
6. 車のルーフまでの距離が短かすぎてCRSか子どもの頭部が当たってしまう。
7. 車の構造上ピラーやドアにCRSが直接当たったり邪魔される。
8. 自動車会社やCRSメーカー独自の判断で2シーター(後部座席のある車でも)の助手席設置を推奨しない。
9. 車の座席の奥行が短いので設置を推奨しない。
10. スポーツシート、バケットシート、回転シート構造などでCRSの固定が難しい。
11. このメーカーのこの車種には「純正指定CRS」がありますので「ウチのが付くかもしれませんがそちらをどうぞ」の記載がある。


などの理由で取り付けが車の環境上、構造上できない、あるいはCRSの本来の子どもの安全、保護機能を充分発揮できる取り付けにならないと判断した場合には × =不適合 としています。 現在どのCRSメーカーも自動車メーカーも「取り付けるのが許されていない車です=違法な取り付けになる」から×とは言っている訳ではありませんが、「Isofix取付装置が年式によっては規格外」と違法をほのめかすメーカーはあります。 もし「違法」であればその「規格外」を「規格内」に是正するのはメーカーの仕事で、ユーザーの責任ではありませんので一喜一憂の必要はありません。


Q; 
自動車メーカーが純正採用したシートはCRSメーカーオリジナルのシートと全く同じモノで同じ保安基準上の扱いですか


A; ECE R44/04 のCRSの認証番号は1つのシートに1つ、1つのCRSメーカーに与えられます。 従い、20の自動車メーカーが純正採用して20の異なった名前が付いたとしても、それがどこの国で売られたとしても認証番号は同じで又認証カテゴリーが「準汎用」から「汎用」や「車両限定」に変更されることはありません。 例えばレーマーのデュオプラスをホンダが Honda Kids Isofix として純正採用しましたが、シートカバーやロゴが変更されても製品は同じもので、保安基準の認可がドイツでデュオに与えられていますので、ホンダが国内で認可を取り直す必要がありません。 従い、レーマーのデュオが汎用Isofix対応CRSや車両限定Isofix対応CRSとして認可されていれば自動的にホンダのKids Isofix も同様のカテゴリーのECE基準認定Isofixチャイルドシートとして、ホンダ以外のメーカーの車でも使用できるシートになります。

 同様に
タカタの準汎用Isofix対応CRS、04-ifix を 多くの自動車メーカーが純正採用していますが、それも呼称が変わってもタカタオリジナル 04-ifix と同じ保安基準上の扱いになります。


Q; レーマーなどは国内代理店の「適合リスト」と本国の「認定車両リスト」上の適合車種が違いますがどちらが正しいものですか?

A; 正しい、正しくないというよりは、レーマーやマキシコシの場合には国内代理店の適合リストは不十分、あっても頓珍漢なリストでなにがなんだかわからないと理解してください。 今のところ本国のリストに頼らざるを得ません、本国レーマーやマキシコシの「List of Approved Cars や Car Fitting List」で適合可になっている車には勿論取り付けできます。 そこに掲載されている車は既に欧州で適合確認されており、その適合はECE R44 を採用している日本を含む協定国ではどこでも有効です。

 注意が必要な点は、国内で販売されている日本車と欧州のそれは車名が異なる場合がありますので、不明な場合には当該自動車メーカーに尋ねるかTIECにお問い合わせください。


Q; CRSメーカーの「車種適合表」がそもそも存在しないグループ1用汎用Isofix CRSはどの車に取り付け、使用できるのですか?

A; レーマーの Safefix Plus TT や Trifix を念頭の質問だと思いますが、基本的にはテザーアンカーも備わったIsofix装置が装備された車であればどれでも使用できます。 Safefix Plus TT や Trifix などのIsofix固定専用汎用IsofixCRSは自動車メーカーや車種を選ばずロアアンカーとテザーアンカーのあるIsofix取り付け装置が付いた車に「汎用」で付けても良いということで「車種適合表」公表の義務がありませんが、メーカーがサービスで「車種適合表」を出す場合もあります。

グループ1用汎用Isofixであり、トップテザーの取り付けがオプションでロアアンカレッジでのみ固定で使用する車両限定IsofixCRSでもあるDuo Plus などの場合には車種限定カテゴリーでどの車に取り付けて良いのかを「適合リスト」で公表する義務があります。 従い、
もし、Safefix TT や Trifix が「車両限定IsofixCRS」で認定を受け、車との適合が確認されればトップテザーを使わない固定も可能になります。
 
  
 新保安基準下でIsofix対応CRSを使おうと考えられている方は、先ず「違法な使い方、違法な車との組み合わせがあるようになってしまった」「お役所や役人の都合でそのような行政指導になっているらしい」との呪縛から解き放たれることが必要です。 機構的に又は法律的に「ダメ」なチャイルドシートは売られていませんし、古めの日本車には「規格・基準外の」Isofix装置が取りつけられていることもありません。

 お手持ちのISOFIX対応のチャイルドシートはISOFIX装置を備えている車には必ず機構的に取り付きますし、ユーザーがなんら「違法な取り付け、使い方」といわれることはありません。 Isofix対応CRSの取り付けは車にIsofix取り付け装置が装備されているかどうかを確認することが基本でCRSメーカーの「適合車両リスト」に従うことも大切です。

 道路交通法が改正され、「古いチャイルドシートや古い車の使用禁止」というような条文が加えられれば話しは別ですが、いまのところ、車が何年式であるか、ISOFIX対応CRSが何年前のものであるか、認可が国交省認可であるか、ECE基準認可であるかに拘わらず、「認可されたCRSを取り付けて使用」するユーザーは道路交通法の「チャイルドシート使用義務」を果たしているのです。



今や巷にISOFIX対応車両が多くなり、ISOFIX対応のチャイルドシートの供給元、対応車種情報、販売拠点もかなり増えてきました。この状況下でどのISOFIX対応CRSを選ぶかの要点は;

1. 法律的に違法なCRSがある、違法なIsofix装置がある、CRSと車の違法な組み合わせがあるという呪縛から解き放たれ
2. 最新の保安基準に適合しているCRSであることを確認し (現物に触れることができる場合には「認証シール」で確認し)  
3. CRSメーカーの商品説明や解説から充分検討し (現物に触れることができる場合には現物で確認し)  
4. 車との適合をメーカーの適合表で確認し  (判らない場合には販売店、メーカー、代理店などと確認し) 
5. アセスメントが公表されているCRSである場合はその評価を検討し   
6. 一番自分が欲しいCRSを選ぶ

ことに尽きると思います。

以下TIECが扱うISOFIX対応チャイルドシートを紹介させていただきますのでご購入の参考にしていただければ幸いです。




 
1. Isofix固定、3点式ベルト固定両用のシートを選ぶ(グループ0+、グループ1、グループ2&3) 
TIEC <イチオシ> の組合せ  G0、0+:(0~13kg)
レーマー、ベビーセーフ・プレミアムSHR2 + Isofixベース
G1:(9~18kg)
レーマー、デュオプラスorフェルサフィックスなど (Isofix内蔵)
 G2,3:(15~36kg)
レーマー、キッドフィックス
シリーズ (Isofix内蔵)
グループ0,0+ ;Baby-safe-plusSHR2+Isofix
グループ1 ;Duo Plus or Versafix or Safefix Plus
グループ2&3 ;Kidfix Series
註); ベビーセーフを3点式シートベルト固定する時はIsofixベースを使いません
     Babysafe P SHR2+Isofix
   Babysafe P 2+Isofix
   Duo Plus    Versafix
   Safefix Plus 
   Kidfix     Kidfix SICT 
   KidfixXP  KidfixXP SICT
<ニオシ> の 組合せ レカロ、ヤングプロフィ・プラス
+ Isofixベース
レカロ、ヤングエキスパート・プラス + Isofixベース  レカロ、モンツァ・ノヴァ シート
フィックス (Isofix内蔵)
グループ0,0+ ;YougProfi Plus + Isofix
グループ1 ;YoungExpertPlus + Isofix
グループ2&3 ;Monza/Nova Seatfix Series
註); YoungProfi、YoungExpertを3点式シートベルト固定する時はIsofixBaseを使いません
  YoungProfiPlus+Isofix YoungExpertPlus+Isofix  MonzaNova・Seatfix
MonzaNova2・Seatfix
その他 あるいは 別の組合せ  Maxi-Cosi、カプリオフィックス+Isofix
 Maxi-Cosi、 ぺブル+Isofix
  サイベックス- ジュノ2 フィックス
  キディ- フェニックスフィックス
  サイベックス- ソルーションX2-fix
  キディ- クルーザーフィックスPro2

 2. Isofix固定専用シートを入れて選ぶ(グループ0+、グループ1、グループ2&3) 
 TIEC <イチオシ> の組合せ  G0、0+:(0~13kg)
レーマー、ベビーセーフ・プレミアムSHR2 + Isofixベース
G1:(9~18kg)
レーマー、トライフィックスorセーフフィックス TT (Isofix内蔵)
G2,3:(15~36kg)
 レーマー、キッドフィックス
シリーズ (Isofix内蔵)
グループ0,0+;Babysafe-plus+Isofix
グループ1 ;Trifix or Safefix Plus TT
グループ2&3 ;Kidfix Series
註);Trifix, SafefixTT はIsofix固定専用シートです
Kidfix Series はベルト&Isofix固定両用です
     Babysafe P SHR2+Isofix
   Babysafe P 2+Isofix
   Trifix  SafefixPlusTT    Kidfix     Kidfix SICT 
  KidfixXP  KidfixXP SICT
 <ニオシ> の 組合せ  マキシコシ、ぺブルorカプリオフィックス + Isofixベース  マキシコシ、パール 
+ Isofixベース
 レカロ、モンツァ・ノヴァ シート
フィックス (Isofix内蔵)
グループ0,0+;Pebble or Cabriofix + Isofix
グループ1 ;Pearl + Isofix
グループ2&3;Monza-Seatfix Series
註);ぺブルやカプリオフィックスを3点式ベルト固定
の時はIsofixBase不要
Pearlはベースに乗せてIsofix固定専用です
 
         MonzaNova・Seatfix
   MonzaNova2・Seatfix
       
 その他 あるいは 別の組合せ  Maxi-Cosi、カプリオフィックス+Isofix
 Maxi-Cosi、 ぺブル+Isofix
  サイベックス- ジュノ2 フィックス
  キディ- フェニックスフィックス
  サイベックス- ソルーションX2-fix
  キディ- クルーザーフィックスPro2

 3. 兼用シートを入れて選ぶ(グループ0+&1兼用、 グループ2&3) 
TIEC <イチオシ> の組合せ G0、0+、1:(0~18kg)
レーマー、デュアルフィックス or マックスフィックス
(Isofix内蔵)
G2,3:(15~36kg)
レーマー、キッドフィックス
(Isofix内蔵)
グループ0,0+ & 1 ; Dualfix or Maxfix
グループ2&3 ; Kidfix Series

註); Dualfix Maxfix ともにIsofix固定専用シートです
Kidfixは3点式固定、Isofix固定両用シートです
  デュアルフィックス or マックスフィックス      Kidfix     Kidfix SICT 
  KidfixXP  KidfixXP SICT
<ニオシ> の 組合せ タカタ、ゼロヨン IFIX + Isofixベース レカロ、モンツァ・ノヴァ シートフィックス (Isofix内蔵)
グループ0,0+ & 1 ; ゼロヨン ifix
グループ2&3 ; Monza-Seatfix Series

註); 04-ifix はIsofix固定専用シートです
Kidfixは3点式固定、Isofix固定両用シートです
 
  ゼロヨン IFIX + Isofixベース    MonzaNova・Seatfix
 MonzaNova2・Seatfix
その他 あるいは 別の組合せ           デュアルフィックス or マックスフィックス   サイベックス- ソルーションX2-fix
  キディ- クルーザーフィックスPro
 

 4. 兼用シートを入れて選ぶ(グループ0+、 グループ1&2&3兼用) 
TIEC <イチオシ> の組合せ G0、0+:(0~13kg)
レーマー、ベビーセーフ・プレミアムSHR2 + Isofixベース
G1、2,3:(9~36kg)
サイベックス、パラス2 フィックス (Isofix内蔵)など
 
グループ0,0+ ; Babysafe-plus + Isofixベース
グループ1、2、3 ; Pallas 2 フィックス

註); ベビーセーフを3点式シートベルト固定する時はIsofixベースを使いません
Pallas2-fix の子ども拘束は3点式ベルトで行います
   Babysafe P SHR2+Isofix
 Babysafe P 2+Isofix
   Cybex- パラス2フィックス、  イシスフィックス、   パラスフィックス
   Kiddy- ガーディアンフィックス プロ2
 
<ニオシ> の 組合せ レカロ、ヤングプロフィ・プラス+Isofixベース レカロ、モンツァ・ノヴァ IS
(Isofix内蔵)
 グループ0,0+ ; Babysafe-plus + Isofixベース
グループ1、2、3 ; Monza・Nova IS

註); ベビーセーフを3点式シートベルト固定する時はIsofixベースを使いません
Monza・Nova ISの子ども拘束は3点式ベルトで行います
   YoungProfiPlus+Isofix モンツァ・ノヴァ IS  
その他 あるいは 別の組合せ  Maxi-Cosi、カプリオフィックス+Isofix
 Maxi-Cosi、 ぺブル+Isofix
   Cybex- パラス2フィックス、  イシスフィックス、   パラスフィックス
   Kiddy- ガーディアンフィックス プロ2